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Paul Graham : What You'll Wish You'd Known (知っておきたかったこと)

日本語訳 全文章はこちら (Shiro Kawaiさんのサイトより)

Lisp言語コミュニティーで著名な Paul Graham 氏のエッセイ。どんな人?と思いBIOGRAPHYを読んでみると... プログラマであり、プログラム言語開発者であり、エッセイストであり、画家でもあるらしい。どんな人?(汗)。この文章は、同氏がある高校の講演依頼を受けて準備したものだそうです(でも「高校のお偉いさん方が反対して、結局私の講演はキャンセルされたけど」とコメントしている)。自分は同氏のエッセイ初めてだったんですが、とっても良い事を言っていると思うのでご紹介 :

まず、高校にいるうちは知らなくてもいいことから始めよう。人生で何を為すかってことだ。大人はいつも、君は人生において何を成し遂げたいかって聞くものだから、答えを考えておかなくちゃいけないなんて思っているんじゃないかな。
ぼくが高校生に戻ってこの質問を受けたとしたら、まず何が可能かを学ぶことだと答えるだろう。人生を賭ける仕事を選ぶのに急ぐ必要なんてない。必要なのは、自分は何が好きなのかを発見することだ。上手くできるようになりたいなら、そのことが好きじゃなくちゃだめだからね。
好奇心を持っていると、努力が遊びになる。アインシュタインにとっては、相対性理論は試験のために勉強しなくちゃならない難しい式の詰まった本ではなかったはずだ。それは解き明かしたい神秘に見えていただろう。だからたぶん、彼にとって相対性理論を見出すことは、今の学生が授業でそれを学ぶことほど、努力とは感じられなかったんじゃないかな。
ぼくの友達の一人は、学校で提出するレポートに苦しんでいると母親が「それを楽しむ方法を見付ければいいのよ」っていうんだとぼやいていた。でもそれが、やるべきことなんだ。世界を面白くする問いを見つけ出すんだ。素晴らしい仕事をした人は、ぼくらと違った世界を見ていたわけじゃない。ただこの世界の中の、ほんのちょっとした、でも不思議なことがらに気づいただけなんだ。

同氏のエッセイ集「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち」が最近出たらしい。ちょっと読んでみたくなりました。

■関連サイト

Practical Scheme
同氏のエッセイやその他文書を多数翻訳されてる川合史朗さんのサイト。
ページ後半部分にPaul Graham氏エッセイが大量にあります。

www.paulgraham.com
Paul Graham氏の公式サイト(英語)

どのBLOGが文章のどの部分を引用したかわかる版 : 知っておきたかったこと
「誰がどの部分をブログで引用したかがこんな感じのイメージで分かると楽しいかも」という発想で、まんま技術的に表現してみたもの。見た目新鮮だし、便利かも。

bashiが共感できた同エッセイに対する感想エントリ :
AYNiMacさんの「本当に知っておきたかった、か?」
JAM LOGさんの「知っておきたかったことを読んで」

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