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NHKスペシャル「フリーター漂流」

2005/02/05 21:00より、NHKスペシャルにて「フリーター漂流 -モノ作りの現場で-」というドキュメンタリー番組が放送されたようです(NHKの紹介ページ)。情報入手先のBLOG「神への一手」さんのこの感想記事を読んで、感慨深いものがあったのでご紹介。以下同記事より引用:

フリーター200万人、ニート60万人という時代。製造業の現場で、フリーター100万人が、あたかも使い捨ての機械のように、生産力調整、名の下で働いている。
ここの社長の言葉に驚いた。「企業は、正社員を雇う余力がない。単純作業は、国外にでていく。製品サイクルのはやい精密機械は、変化が激しい。機械化にも限度があり、それを補うには、請負が生産力のクッションを果たす。フリーターがちょうど良い。」正々堂々のフリーター使い捨て宣言だ。
しかしこの仕事ができるのも、35歳まで。それを超えると、もっと、肉体労働に近い作業現場しかなくなる。失職した中高年者が、やがてはこういうところに流れていくのであれば、日本はそれこそ、夢が持てない、瑣末な一国と成り果てるだろう。

番組内容としては「製造業の現場では、より低コスト生産を狙って人材育成を放棄してフリーターで人足をまかなおうとしている - 日本の将来はどうなるの?」といったテーマであると推測する(なんせ見てないので^^;)が、自分はこれを読んで、もっと大きな視点で

企業は利益追求するのが当然... ってそんな利潤得てどうするのよ?
みんな経済活動(生産+消費活動)にそんな必死になる事無くない?

といった、資本主義・物理主義社会の価値観に対する疑問が頭に浮かびました。企業の存在意義、経済活動、働いてお金稼いで生活すること... そんな基本概念を否定する気はまったく無いのですが、日々会社で仕事に携わっていると嫌でも感じることのできる「過度の競争意識」に対して特に疑問を感じてしまいます。

単純作業は、国外にでていく

低賃金で雇える労働者がわんさかいる「アジアの発展途上国」に生産工場をガンガン移す。そうすると移転前の国内生産工場およびそこで働いていた人々はさっくりと「閉鎖+解雇」するわけで。人的コスト下げる事が出来て企業利益は出るかもしれないけど、「ヒトとしてそれでいいんか?」と経営陣の方々に突っ込みたくなります(※参考文献... では無いけど身近な所で、マイケル・ムーア氏の映画「THE BIG ONE」 がこの問題をテーマにしてる作品でした)。

「資本主義経済の仕組み」に対して問題を指摘出来るほどの知識は無いので何も言えませんが、先進国で暮らす人達全員、もうちょっと謙虚になるべきなんじゃないの?幸せって、強欲を満たすこと、競争に勝つことや社会的成功からは得られ無いんじゃないの?って考え直す事が出来れば良い気がします。自分も含め(←物欲の虜)。

以下bashiが賛同できた文章

働け!学べ!三十路主婦さんの同番組に対する感想記事「フリーター漂流に思ふ」より :

もうすぐ団塊の世代が次々と退職時期を迎える。若年層を正規雇用し、“育てる”事を怠ったツケは企業にもまわってくる。人材という知的資産は“育てる努力”から産まれる。人材を人財にする努力のできる企業体質の復活を望む。

同感です。自分がシステムエンジニアって職業してて思うのは、知的能力の必要が無い、単純作業って ITテクノロジ で代替可能だという事。生産作業は全部機械に任せた上で、ヒトはもっと知的資産を育む事に時間を費やす生活スタイル... なんて良いかと(※James Redfiled著「聖なる予言」の受け売りですけど)。

その他参考になるサイト

CMA書房さんとこの同番組に対する感想記事
番組の映像キャプチャがたくさん張られているページ(作者不明)

Comments:14

takahashi 2005-02-09 (水) 23:27

初めまして。ずいぶん企業経営者に厳しいご意見と受け止めてましたが、日本の経営者の
ほとんどは自分の命を担保に企業経営していることをご存知ですか?
サービス残業問題に対して、じゃあサービス給料はどうなるんだと怒っている経営者もい
ます。

それはともかく、ニートの存在を問題視する風潮はよく理解できません。なぜならいくら
問題視しようが必ず発生するからです。ニートになるのも人間の自由な選択な結果だと思
うからです。犯罪がゼロにならないのと同じように。大切なのはお互い邪魔せずに生活で
きる社会システムを考えることでしょう。例えば賦課方式の年金はダメなわけです。優
秀な人材が足りない?、簡単です、外国から優秀な人材に来てもらい働いてもらえばいいの
です。今の日本でも日本で働きたい優秀な外人はたくさんいるはずです。単純な生産作業
から人は減っていくでしょうが、その分単純なサービス作業の需要が発生すればいい。つ
まり一人の金持ちが10人お手伝いさんを雇えるようになればいいのでは?50万人の金
持ち(日本人とは限らない)がいれば、500万人分の雇用が発生します。ベルボーイ、
ドアボーイの需要も多くなるでしょう。何も心配は要りません。
私の友人でアメリカ人の外交官がいます。10年間フィリピン人のおばさんをメイドに
雇っていました。おかげでおばさんはフィリピンに豪邸を建てることが出来ました。
写真を見せてもらいましたが、親の遺産のない一流企業のサラリーマンには絶対建てられない
立派な家で本当に驚きました。海外でメイドとは、ああかわいそう、と言うことではないです。

人の首に縄を付けることはできません、強制することはそれこそ人権侵害でしょう。ニー
トを机に縛り付けて勉強させることは出来ないんです。やる気を起こさせるにはどうする
か。それはより高い技能を身につければより高い所得が得られる社会にするしかないです。
要するに実力主義社会というヤツですね。ちなみに今の日本は全然違うと思います。

みんながハッピーなんて永遠にあり得ないでしょう。なぜなら人間の欲望はきりがなく、
相対的に計られるものだからです。今現在の日本人に生まれていることが人類史において
生まれながらに偏差値90のハンデを与えられてること、現代史に限っても偏差値75以上の
ハンデを与えられていることがわかっている人がどれだけいるでしょうか。ただ、たとえ
わかっても、やっぱり隣の芝生は青いのです。

ニートでも生きていける。餓死することはない。生活保護をうければ、医療費、電気ガス
水道代タダ!こんなけっこうな時代が人類史上かつて存在したのでしょうか?

bashi 2005-02-10 (木) 14:15

> ずいぶん企業経営者に厳しいご意見と受け止めてましたが、日本の経営者の
> ほとんどは自分の命を担保に企業経営していることをご存知ですか?
> サービス残業問題に対して、じゃあサービス給料はどうなるんだと怒っている経営者もいます。

僕が気づいていなかった視点からの指摘、素直に「あぁ、なるほど」と感じました。
ご意見、感謝しています。

> ニートの存在を問題視する風潮はよく理解できません。なぜならいくら問題視しようが
> 必ず発生するからです。ニートになるのも人間の自由な選択な結果だと思うからです。

僕も「冬のソナタ」から始まる某風潮ばりに理解できません /w
あ、僕の場合はメディアで「ニートは社会問題だ」って煽ってる様が好きでは無い、
って意味ですけど。確証も何も無いですが、「登校拒否/ひきこもり/ニート」って
分類の人達ってどの時代にも同じくらい存在していたような気がします。

※僕は「企業はニートを保護すべきだ」とは思っていません。が、自分のエントリ読み
返してみて、最後の方の引用が余計な記述のような気がしたのでちょちょいと削除して
みました。

> みんながハッピーなんて永遠にあり得ないでしょう。

皆のハッピーを願うよりも、まずは takahashi さんの「フィリピン人メイドさん」の
話のような事を実践してみたいと思いました。。万が一 自分が高い所得/富 を得る事
があらば、ぜひ。

樹衣子 2005-02-10 (木) 23:28

こんばんは、TBありがとうございました。
「平成版日本残酷物語」あの番組でそんな印象をもたれた方が多いのではないでしょうか。確かに働き方を選ぶのは労働者かもしれませんが、年とれば選ぶのは企業です。
それから横から失礼します。takahashiさまのおっしゃることは一理ありますが、ニートの方を援助する生活保護費の財源はどこからくるのでしょうね。このままニートが増えたら国としても大変です。だから問題視されるのだと思います。

ゆうた 2005-02-11 (金) 15:17

たかはしさん、いいことおっしゃっていますね。
まったく同感です、ほんと。

思うに、労働市場というマーケットにおいて企業は「消費者」なんですよね。
いや、「企業」なんていうオブラートはヤメましょう、「経営者」の皆様方です。
「消費者」って、「神様」じゃなかったかな・・たしか。

ふだん消費者の立場を思い切り振りかざしている一般人が、こと労働者(=労働力販売業者)
の立場に立った瞬間に「消費者様」である「経営者」の皆さんに罵詈雑言をたたき
つける最近の社会的風潮っておかしいなって、すごく感じます。

だって、ありがたくもお金を出して「労働力」を買って下さる「お客様」ですよ・・・
そのお客様に対して、やれ
「評価が低い」だの
「夢がもてない」だの
「残酷物語」だのと・・・


一般の小売り店(たとえばケーキ屋さん)で、「お客様」に同じことを言ったら・・・
つぶれますよ、そんなケーキ屋。
  評価が欲しいのなら、町で一番うまいケーキ作ったら!
  夢がもてないのなら、ケーキ店をたたんだら!
 「残酷だ」とまでいうのなら、いいよ、他のマトモなケーキ屋で買うから!

これで終わりになるはずです。
確実に。

少なくとも、私だったら「お客様」に責任転嫁を仕掛けてくるケーキ屋になんか二度と行きません・・
「お客様」を恫喝している暇があったら、おいしくてはやっている「一流のケーキ屋」の接客姿勢に
なぜ謙虚に学ぼうとしないのか・・・

あげくのはてに、
「わたしたちみたいなダメなケーキ屋が増えて、困るのはあんたたちお客でしょ」
「ケーキ屋を育てようとしないお客なんて、滅びるよ」
こんな捨て台詞を堂々と吐くにいたっては・・・

ダメなケーキ屋がなくなって、泣く消費者はいません。
ダメなケーキ屋を、「なんとか育ててあげなくては!」と意気込む消費者なんて見たことないもの。

ダメなケーキ屋がなくなったら、消費者はダマサれずにすむんです。
こんな結構な話はないでしょう。

むしろ大切なのは、「お客様」を徹底的に大切にしてくれる「素晴らしいケーキ屋さん」でしょう!
 お客さんのことを、いつも第一に考えてくれて・・
 お客さんのニーズの変化に敏感に対応してくれて・・・
 いつも期待以上の笑顔で迎えてくれて・・・
 なにもいわなくても、陰でちゃんと技術をみがき続けてくれている・・・

そんなケーキ屋さんこそ、「価格交渉力」を持ち、「将来の夢」を持ち、「社会に信頼される」ケーキ屋
さんとして、末永くお客様に愛されることでしょうね、きっと。

それに比べて、フリーターなる「労働力販売業者」の悪質なことといったら・・・
わたしがもし、経営者(労働力の消費者)だったら、絶対買わないね。そんなヤツの労働力なんて。
お客を馬鹿にするのもいいかげんにしろ!・・・といいたいな。
そう思いませんか、世間の「消費者」の皆さん・・。
 

通りすがり 2005-02-11 (金) 20:38

ケーキ屋さんの喩え、おもしろいですね。
そういう側面からの考え方も持っているべきでしょうね。
経営サイドにばかり要求や不満をつのらせて
不毛に終わってしまうことを避けるための思考転換剤としても。

・・・でも、
言い方を変えれば「私はお前達の労働力を買ってやってるお客様だ。神様だ。」
ということになるような考え方だけを押し出してくる経営者(=消費者)のもとで
働いているのは辛いな、というのも本音です。
(辛かったな、です。そんな会社とそうでない会社、両方を経験した上で、
 現在フリーライターをやっています。遅ればせながら。)

もちろん、win-win の関係を保てるだけの
質の良いケーキ、つまり労働力を「消費者」さんに提供できるような
努力は怠らない、という前提での話ですが。

両者が歩み寄ること、
バランス感覚、
最近、そういったことの大切さと難しさを痛感しています。

否定から始まる打開策でなく、
肯定から生まれる前進策。
・・・なんて、理想論なんですかね。

家無し子 2005-02-13 (日) 00:21

 通りすがりさん同様、ケーキ屋の喩えを面白く読ませて頂きました。しかしながら私の考えは違います。正社員でもフリーターでも 労働と言うのは、企業と就労者双方 Give and Take の関係であって、どちらかが上だとか下では無いと思っています。企業が提示する条件を気に入れば働き、気に入らなければ話し合いを試みて、それでもダメなら辞める。
 話題に上っているフリーター。止ん事無き事情でその立場にならざるを得なかったとして、仕事を選ぶ予知も無いと言う様な場合でも、「妥協」と言う形ででもその条件を飲んで賃金を貰うわけですから やはり Give and Take だと思います。

 ケーキ屋の喩えは「お客様(経営者)は神様」と言う様に表現されていますが、実際 作ったケーキに自信があるなら「ケーキの味が悪いと文句言うなら、代金返すから二度とうちの店に来るな」と店が客を選ぶ場合もあり得ますよね?
 その店の味を気に入らない客ばかりなら、世間のニーズと店がズレていると言う事で店が潰れるでしょうし、気に入らない客が一人だけなら、たまたま縁が無かったと言うだけで どちらかが問題視される様な事では無いと思いますが。

 拙い文章で失礼を。

ゆうた 2005-02-13 (日) 19:12

つい今しがたこちらに寄ってみました。
うお!わたしの主張になんと反応がぁっ!!

・・・・ありがたいことですね。
いや、ほんとに。
世知辛い浮世にも、生きてりゃいいことあるものです。

ただ、わたしの主張があまり正確に伝わっていないようで(表現力の問題?)
これはイカン!とばかりに、ちょっと補足させていただければと思います。
あ、ちなみにこちらへの記入はこれでおしまいにいたします。
あまり続けると、荒らし行為になってしまいますので・・。
もちろん、見には来させていただきます。(ご批判もウェルカム&カモン)


まず、通りすがり様のご意見ですが。
いきなり印象批評になってモウシワケないのですが、よい人だなぁ・・と。
少なくともわたしよりは。(爆)
なんとなく、温かな人となりが行間に滲み出ていらっしゃいます。
たぶんお会いしたら、喧嘩にならんのではないでしょうか。
まったり酒でも飲んだりして。(笑)
さてさて、以下のくだりなのですが・・

>言い方を変えれば「私はお前達の労働力を買ってやってるお客様だ。神様だ。」
>ということになるような考え方だけを押し出してくる経営者(=消費者)のもとで
>働いているのは辛いな、というのも本音です。
>(辛かったな、です。そんな会社とそうでない会社、両方を経験した上で、
> 現在フリーライターをやっています。遅ればせながら。)

>もちろん、win-win の関係を保てるだけの
>質の良いケーキ、つまり労働力を「消費者」さんに提供できるような
>努力は怠らない、という前提での話ですが。

「・・ような努力を怠らない、という前提」が担保されているのであれば、
「・・・のもとで働いているのは辛いな」と思った瞬間に、なにも悩まず
何も我慢せず、淡々と職場を替えればよいのではないでしょうか。
日本は共産主義国家ではないので、いともたやすく職種替え、職場替えが可能
な国家なのです。
実際、通りすがり様が実行されているように・・・。


「・・ような努力を怠らない、という前提」が担保されているのであれば、
辛いなと思った瞬間に、辞めればいいだけです。何も問題はないのでは?
それとも、「辛い」と思うこと(思わされること)自体が、ぜったい許せない!
という意味でしょうか?
もしそうでしたら、近所のコンビ二で働いてみるとよいと思うのです。
店員に罵詈雑言を浴びせかける不良消費者が毎日決まって数人は来ています。
「辛いな」どころではないでしょうね、きっと。
でも、それをコンビニ経営者が問題視して「これは社会問題ですよ!」などとは言いません。

「たくさんのお客様がいらっしゃるのだから、中には変わった方もいらっしゃいますよ。
 私どものいたらない点がありましたら謙虚に反省して、より愛されるお店を目指します。」
で、終わりでしょう。(うーん、大人の事業者ですねー。)

それに比べて、たまたま一箇所の職場で辛かったときに、
「それを社会全体で考えないと、この国は夢のもてない、瑣末な一国に成り果てるだろう。」
みたいなこと言います?

言わないですよ、大人ですから。
大人ならば、まさに通りすがり様のように、堂々と転職or独立されるでしょう。
きっと、通りすがり様の醸しだされている「余裕」はそのあたりから来ているのではないかと
個人的には思っています。


>両者が歩み寄ること、
>バランス感覚、
>最近、そういったことの大切さと難しさを痛感しています。

その通りですね、バランス感覚。(キター!!)
これこそ悪質な労働力販売業者にいってやりたい一言です。
通りすがり様が実行されている「前提条件となる努力」すら放棄して
オネダリ小僧と化している連中に、イの一番に言わないとイカン!

だって、労働力を販売するための場所も店舗も、消費者である企業が全部提供
してくれてるじゃないかっ!!
そんな恵まれた商売ってあるの?
蕎麦屋は?
スーパーは?
うちの近所の和菓子屋は?(笑)

少なくとも、わたしは消費者として店舗や土地を提供したことないぞ。
世間の「消費者」の皆さん、みなさんもそうですよね。(ちがった?)
消費者の方にそこまでやっていただいて・・それでも
「夢がもてない」
などとぬかすフリーターにこそ、夢がもてませんよね。消費者に言わせれば。

さてさて・・・家無し子様のご意見ですが。

>ケーキ屋の喩えを面白く読ませて頂きました。しかしながら私の考えは違います。正社員でもフリーターでも >労働と言うのは、企業と就労者双方 Give and Take の関係であって、どちらかが上だとか下では無いと思ってい>ます。

うーん、ホントにそうなんかなー。
ここはよく踏ん張って考えてみたいところです。ある意味、核心部分ですから。

ここで家無き子様に伺いたいことがあるのです。
家無き子様は、それでは
「消費者主権」
「消費者保護」
「企業の社会的責任」
・・等々の、フレーズには一切反対なのでしょうか。
「平等だ!」という思想からは、とてもではありませんけれど出てこないフレーズ
ばかりですよね。
消費者を優遇する意図が見え見えですから、平等に反していて許せないですよね。

思想は人それぞれですから、もちろん、「ええ、そうですよ。平等こそがすべてですもん。」
というお考えであってもそれはかまいません。

でもね・・・圧倒的大多数の国民が上記のフレーズを受け入れている現実は否定できません。
日経新聞も・・
読売新聞も・・
毎日新聞も・・
産経新聞も・・
わたしの嫌いな朝日新聞も(笑)

とどまるところを知らない「消費者旋風」が吹き荒れています。
ナショナルブランド「雪印」も消費者の怒りで解体の憂き目に会いました。
なのになぜ、企業の怒りで解雇の憂き目に会う労働力販売会社(フリーターですね)
だけは『かわいそう』なんですかね。

それって、平等じゃないですね。
どうして労働力市場の消費者だけが、怒りをあらわにして、フリーター業者を選別
しはじめるとボロクソに言われるのかなー。
市場間の平等は要らないのかなー?
もし「ギヴアンドテイクで平等!」だったら、「雪印」やら「浅田農産」やら「東京女子医大」みたいに
マスコミ、消費者が総出で批判し『廃業』にまで追い込む事態は許せない!になってしまいます。
あ・・・、女子医大はまだ廃業前でした。(爆)

労働力市場においても、「雪印」的フリーターは市場から速やかに退場して頂きたいと思います。
ふだんの生活のあちこちで、「消費者主権の時代」の利益を享受し謳歌しながら、
「労働力市場だけは別だよーん。平等だもーん。」はナイでしょう。

そのあたりのダブル・スタンダード(二重基準)なある種のイヤラシサに気づかない人って
いないと思う。
2000年の独自の歴史を積み重ねてきた日本人のDNAには、それを見破れる力があると
思いますけれどね。

だって、信用ならないでしょ。
二枚舌の人間って。
あるときは「いたいけな女子学生」
またあるときは「娼館の女主人」
その実態は!!じゃないんだから。

って、そりゃ『キューティーハニー』のセリフじゃないかっ!!(TOT)


・・・もとい。

>ケーキ屋の喩えは「お客様(経営者)は神様」と言う様に表現されていますが、実際 作ったケーキに自信があるな>ら「ケーキの味が悪いと文句言うなら、代金返すから二度とうちの店に来るな」と店が客を選ぶ場合もあり得ます>よね?

その通りです。何の異論もございません。
繰り返しになりますが、
「大前提となる努力」さえちゃんとしている労働者ならば、職場も職種も思いのまま!
この国は理想国家ですね。北に比べたら天国のそのまたVIPルームに相当しちゃいます。
こんな恵まれた国家で文句言ってるフリーター業者っていったい・・・

> その店の味を気に入らない客ばかりなら、世間のニーズと店がズレていると言う事で店が潰れるでしょうし、気>に入らない客が一人だけなら、たまたま縁が無かったと言うだけで どちらかが問題視される様な事では無いと思>いますが。

これも先ほど書いたとおり、わたしの意見そのものです。
そう、コンビニ名店長の堂々たる物言いがそれに相当するでしょうな。
フリーターが首になるのなんか、「世間のニーズと店がズレていると言う事」に過ぎませんし、
勤め先が気に入らないなんて、「たまたま縁が無かったと言うだけで どちらかが問題視される様な事では無い」
でしょうね。

あれ?家無き子さんって、わたしと同じ意見だったのかな?
前半がわたしと違っていて、後半がわたしと一致する・・
????

これも浮世の面白いところかもしれませんね。
駄文を長々もうしわけないっ!
ゆるしてちょ!
もうしません!(笑)

それでは!

PS,わたくしの乱筆乱文に怒っているあなた!
   ここのHPですと迷惑になりますので、ぜひメールを下さい。
   すじの通ったご批判はしっかり読みますから。
   できたら、ご声援も・・・ヨワイなー(TOT)

バリウム 2005-02-21 (月) 15:54

よまさせて頂きましたが、どうも裕福層の机上の空論に感じました。
能力もコネもない人間はどのような仕事でもありがたくさせてもらわなければなりません。
将来の不安なんて考えている余裕もありません。そうするのは暇人だけだから。
毎日の労働とそれを回復させるための睡眠でいっぱいなのです。

No Name 2005-02-26 (土) 05:08

takahashiが言ってる事をもっとダークに正直に翻訳してやる
経営者vs労働者。
立場は違えど、突き詰めれば殺し合い。
奪い尽くし、喰い尽くした者が勝ち。敗れた者が死ぬ。

nonotan 2005-03-04 (金) 23:54

ケーキ屋の例は面白いので一言。

近所に他においしいケーキ屋があるならいいけど、まずい店は増えるばかり。
おいしい店は人気ですぐ売り切れでプレミアがつき、仕方なくまずいのを食べるしかない。
若い人がケーキ作りを修行できる店もなく、将来は日本にケーキ屋が無くなるかも?と言われている。
外国からケーキを輸入すればいい?外国に引っ越してケーキ食べようか?
という議論が出ている。

私の感覚だと、現在はそんな感じにみえます。立場の上下とか、敵味方という構図でなく
「おいしいケーキを買う」という自分の利益のためには、結局ケーキ屋を育てるしかないと。

りゅー 2005-03-07 (月) 01:16

ゆうた氏は各種労働法と消費者保護の法律ができるまでの経緯について勉強してみては?
これらの法律が作られた大本は巨大な権力(資本力)によって弱者が搾取されないようにすることです。巨大な資本を持つ企業が相手になると個人の力では対等な関係は作れません。彼らがその気になれば個人の集合体から搾取するのは容易なのです(例としてはCDの値段やジュースの値段)それを抑止しできれば無くすことを目指して色々な法律が作られました。その精神と目的がもっと理解され尊ばれることを私は期待しています。

ついでに。
今の多くの企業は自社の労働者が最終的に購買者になることを忘れているように思います。【安い賃金】で働いて【高い購買力】を持つ人たちがたくさんいれば企業にとって理想の社会なんでしょうけど、質量保存の法則は何も物理学や化学の世界だけの話ではないってことを忘れてるように思えます(笑

やれやれ 2005-10-08 (土) 19:46

ゆうたさんの稚拙っぷりにビックリしました
最初から企業優位のアンフェアな状態を補正するために「消費者保護」という
概念がここ10年ほどでようやくまともに認識され始めたのでは?

文章長すぎですよ、亀レスもいいとこですが。

太まわし 2006-02-17 (金) 00:22

http://spn03058.co.hontsuna.com/article/1661074.html
で本になりました。

No Name 2006-08-20 (日) 14:19

つ(独占禁止法が何故出来たか知ってますか?)<消費者神様
つ(独占禁止法には同盟を組んで価格を弄る事も禁止されてるはずです。何故でしょう?)


ケーキ屋は嗜好品でサービス業、自分でも程度の物で、質を気にしなければ作れる程度の物だから消費者に「買って頂く」しかないですが、
車・電車・電話回線・農業・水道・電気関係は実際には強いのは法律の保護がなければどちらか…答えは明確です。
私が本気でお金稼ごうと思ってこう言う事業に従事してたら、法律なかったら搾り取れるだけ搾り取りますよ。
嫌なら水も食料も売らないからいいですよと、それで済むし。

同様の事は仕事と労働者の関係でもある程度いえます。

ただ、関係性は似ていますが法律面では全然違う。

そして、海外では過去に企業経営者の搾取によって革命も起きている。

こう言った点を考えて見た方が良いと思いますよ。

結論だけで言えば、「バランス」を考えないといけないって言う事ですけどね。

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