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現所属部門の停滞感を打破したい - 集団意識の存在とその変えかた

現在所属している部門(システム開発部)に対して、自分は大きな失望感を抱いています。もう数年も前から部門ミッションとして「対応領域を拡大する・保有技術領域を伸ばす」ことを掲げているのに、8割方の人間が「現状維持」の姿勢のままでいたり、そもそも技術/ノウハウに対する知的好奇心とか、エンジニアとしての向上心とかいったものが欠如していたり。「やれと言われた事だけこなしていれば問題なし」という思考の人が多かったり。いままではそんな中に身を置いていても、「ま、俺は俺だし周りの事は気にしなーい」とマイペースに日々精進していたのですが、ここにきて会社の経営陣から「おまえら成果ださないなら、そろそろ組織潰すよ?」といったプレッシャーがかかってきている模様。

これも今までどおりの姿勢で、「ま、部署が潰れてSEやれなくなったなら転職なりして新しい居場所探せばいいし」と自分の事だけ考えていたのですが、ここ最近、この自分の態度に違和感を覚え始めました。なんというか、「それでいいのか俺?」的な疑念のような。ここ半年で、部署内で初めて、人間的に&技術者として尊敬できると思える人に出会えた事や、「これからも一緒に仕事していたい」と思えるような同僚が周りに何人かいる事。せっかくそんな人達が周りに居るのに、何もせずに自分の事だけ考えている事がなんだか勿体無い気がしてなりません。変化を起こせるかどうかわからなし、そもそも何をしたら良いのかすらわからないけれど、今居る場所で、自分に出来る事はやってみよう。結果はどうであれ、出来る事は全部やったと思えるまで行動してみる事が大切であり、日々の充実感の源なんじゃないか?と。そんな気持ちの変化の後に、偶然にも結束する事ができた「同じく組織の変化を望むメンバー」数人と共に、日々迷走している状況にあります。通常業務そっちのけで(笑

そんな中、今読んでいる本の中に、偶然にも「集団意識とその変えかた」についての力強い言葉に出会いました。全然予期していなかっただけに、読んでた電車の中で一人で鼻息荒くなってみたり。偶然?必然?ちょっぴり不思議な体験でした。その本の言葉を記念にここに引用しておきたいと思います。

ニール・ドナルド・ウォルシュ著 - 神との対話2 p.110

集団意識というのは、あまり理解されていないが、きわめて強力なもので、注意しないと個人の意識をはるかにしのいでしまう。だから、地球上の大きな人生経験が調和のとれたものであってほしいなら、どこにいても、何をしても、自分自身も集団意識を創り出そうと努力しなければならない。
あなたの意識を反映しない集団意識をもったグループにいて、集団意識をうまく変更できないとしたら、そこから離れたほうがいい。そうしないと、グループにひきずりまわされてしまう。あなたの意思とは関係なく、グループが行きたいところへ連れていかれてしまうよ。
自分の意識とあった集団意識をもつグループが見つからないなら、自分で創りなさい。そうすれば、似たような意識を持った人々が引き寄せられてくるだろう。

同 p.115

自覚的な意識がすべてで、経験を作り上げる。グループの意識は強力で、言語に絶する美しさやみにくさを生む。どちらになるか、選択するのはつねにあなたがただ。
グループの意識に満足できなければ、変える努力をしなさい。他者の意識を変える最善の方法は、こちらからお手本を示すことだ。あなたの手本だけでは充分でないなら、グループを創りなさい。他者に経験してほしいと思う意識の源になりなさい。あなたが行動すれば、彼らも行動する
まず、あなたから始まる。何もかも、すべてがあなたから始まるのだ。

開発部に変化は訪れるのか?それともこのまま収束・解散の道を辿るのか?結果に期待することなく、自分のとる行動・過程そのものを、同じ意思を持つ人達によって作り上げられる新たな集団意識の創造過程を、存分に楽しんでいこうと思います。

p.s.
力強い行動力で今回の「同じく組織の変化を望むメンバー」を集わせてくれマサさんに感謝!とっても頼りにしています。

Comments:5

sachi 2005-05-17 (火) 12:45

例の研修後、何か動きはあったの?
また共有会しようよ。
何か協力できるなら、私も動きにのりたいし。

naoya 2005-06-23 (木) 05:48

かなり遅レスですが。

僕も前職で一時同じことを考えていてまして似たような本を色々読んだり、社内勉強会を主催したり、情報収集のためのツールを社内向けに作ったりとかもしました。

で、転職するか、そういうので周囲の意識を変えていくのかどっちがいいかと迷っていたときに、他の会社のある先輩がアドバイスをくれました。「意識を変えてスピード感ある集団に変えていきたいというのは結構だけど、彼らがそれで幸せかどうかはまた別の問題だと思うよ」ということでした。

スタートアップのベンチャー企業というのはすごく上昇志向の強い人間が集まるので、社員10人〜20人くらいの会社では、例えば24時間ネットのことばかり語り合ってる連中だらけだったりして、それはもう吐き気がするぐらい。はてなもそんな感じです。

一方でベンチャーから大企業に成長した会社(Yahoo! とか楽天とかライブドアとか)の人たちに話を聞くと、だいたい50人ぐらいのところから、その文化が変わってくると言っていました。それまではネット大好き、ネットで新しいことがしたい! みたいな熱中症な人たちが面接に来ていたのが、Yahoo! に入りたい、楽天に入りたい、みたいな動機の人たちに変わるんだそうです。社員が50人くらいになると徐々に部署制が導入され縦割りの会社になってくるので、人事採用も組織ごとの評価で行われるようになり、必ずしも創業者が求める人材とは違ったタイプの人たちが増えるようにもなるとのことでした。

それで、そういう後から入って来た人たちが会社に求めているものと、スタートアップのころからいる人たちが会社や仕事に求めているものは全然違うので、例えばメガデスが大好きなメタラーが、Jazzy な人に「これ聴けよ、めちゃめちゃいいから。 絶対そっち聴いてるほうがいいって。」みたいなことになりますと。Jazzy な人は、確かにメガデスを聴いたことでスラッシュという世界を知ることができるかもしれないけど、本人がそれで幸せかどうかはまた別の話、みたいですね。

ビジネスにおいては向上心をもって仕事に挑む、新しいことに挑戦するってのが唯一絶対的に正しい、というのが僕らの先入観ですけど、個人個人に焦点を当ててみると、それは必ずしも絶対的な価値観なんじゃない、ということに僕は気付きました。

結局、周囲の環境を無理に変えるよりも、そういう環境があるところに自分が移った方が、総合的に考えて良いと判断して転職しました。いまでも前職の人たちとは仲良くしているし、ときどき一緒に仕事をしていますが、改めてはてなに入ってから付き合ってみると、やっぱり少し価値観が違うんだなと、でも、人としてそれは当たり前のことだし、だからといって彼らと一緒にいても楽しくないかというと、そんなことはないのでよく飲みにいったりしています。

長文になってしまいまいした。自分のブログに書きゃよかったなw

bashi 2005-06-23 (木) 18:00

お〜♪ naoya氏こんにちは。
貴重なコメントをありがとう。
先駆者のアドバイスはとっても頼りになります。

> 意識を変えてスピード感ある集団に変えていきたいというのは結構だけど、
> 彼らがそれで幸せかどうかはまた別の問題だと思うよ

ここ読んで「ハッ」と気づきました。
組織内の超マイノリティ派で「集団意識の変化をっ」なんて気張ってる所が
多少ながらもあっただけに、変に「変化しない = 負け犬」みたいな意識で
日々を過していた気がする。

変化を望まないのも、それはそれで1つの道。
そっちの道を進もうとしている人を非難したくは無いな。
気づきをありがとう。


> 周囲の環境を無理に変えるよりも、そういう環境があるところに自分が移った方が、
> 総合的に考えて良いと判断して転職しました

なるほどね。
とりあえず今の姿勢でもう少し「革新派」的行動を起こしてみて、
少しでも同じ意識を持つ仲間が増えたら儲けもん、位に思ってます。
「やる事はやった」的な満足感を得られた段階で、僕も次の行動に出る
つもりでいます。

漠然と思う「自分がしたいこと」って、

 己が持つIT技術力・能力を用いて、
 日々残業続きで死にそうになっている世の中の働く人達を、
 できるだけ多く、
 その労働過多な状況から解放してあげたい。

だったり。
会社の営業利益率だとか、
部の今期ミッションだとか、
己の自己顕示欲/成功願望だとか ...
そういうのはもうお腹一杯な感じ。
笑顔で楽しく苦労できる環境を探してみようかと。

p.s.
メガデス vs Jazz のわかりやすすぎる対比に完敗(笑

naoya 2005-06-23 (木) 18:08

どもども。

もし「ま、部署が潰れてSEやれなくなったなら転職なりして新しい居場所探せばいいし」というのが強くなったらいつでも声をかけてください。(本気)

naoya 2005-06-23 (木) 18:09

引用元を間違いました。w

>「やる事はやった」的な満足感を得られた段階で、僕も次の行動に出る
> つもりでいます。

こっちw

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