- 2005-06-14 (火)
- Way Of Living
優先順位が間違っている
p.341
成功したい、できるだけすばらしい人生を送りたいという意欲のもとは、経済的、物質的に豊かになることであってはいけない。それは、間違っている。優先順位が間違っているから、いまのようなさまざまな問題が起こるのだ。
経済的な動機、インセンティヴがなくなって、誰にでも経済的な安定と基本線の物質的満足が保障されたとしても、インセンティヴそのものはなくならない。変化するだけだ。豊かな力と意志力をもちたい、いまのような見えすいた、はかない「偉大さ」ではなく、真の偉大さを実現したいということがインセンティヴになる。
何が「良い人生」なのか?
p.341
「もっと良い人生を送りたい」というのは、適切なインセンティヴだよ。子供たちに「良い人生を送らせたい」というのは、良いインセンティヴだよ。ただ、問題は何が「良い人生」かということだね。
「良い」というのが、もっとたくさんのお金、セックス、もの(住宅や車やCDなど)だと思っているなら・・・そして、「人生」がいまの存在における誕生から死までの時間だと思っているなら、地球がおちいっている苦難の罠からぬけ出すことはできない。
だが「良い」というのが、もっと豊かな経験をし、すぐれた本当の自分をもっと立派に表現するということなら、そして「人生」が永遠に終わることのない存在のプロセスだと考えるなら、道は開けるだろう。
p.342
世界にあるものをすべて手に入れたいということがインセンティヴになっているから、世界はつねに闘争の場になる。人口の大多数は、いまだにただ生き延びるために格闘している。毎日が不安で、必死に暮らしてる。頭は根源的、基本的な問題でいっぱいだ。充分な食べ物があるだろうか?住まいはあるだろうか?凍えはしないだろうか?驚くほど多数のひとたちが、毎日をそんな不安のうちに過ごしている。毎月、何千人ものひとが餓死しているくらいだ。
p.341
長期的な解決、つまり政治的ではない解決が緒につかないかぎり、いつまでも事情は同じだろう。その長期的な解決 --- 唯一の真の解決 --- は、新しい認識、新しい意識だ。すべてがひとつであるという認識、愛の意識だよ。
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