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愛の論理 - 愛とはなんなのか?

20050603_01.jpg飯田史彦 著 - 愛の論理」より。過去に出版された「愛」に関する様々なジャンルの文献70冊以上を、著者が自ら読んだ上で、愛とはなんなのか?について、これら文献からの引用をベースに論理立てを試みた内容の本。心療医学、精神医学、哲学、心理学、スピリチュアル系・・・さまざまな分野の著名人による考察/指摘が次々と引用文として登場していく展開は、なんとなく「オールスター大集合」的な雰囲気があり、読んでいて飽きなかったです。著者の飯田さんの本業は経営学者、そして本のタイトルどおり、「論理」的、つまり論文的な展開になっているので、主旨やテーマ自体に興味が無いと途中で眠くなる人もいるかも(少なくともウチの嫁は倦厭しそうw)。

ここでは、僕がもっとも気に入っている、本の最終結論である、著者飯田さんによる「愛」の定義についての文章をここに残しておきたいと思います。

愛の定義

p.334

愛とは、自分という存在の価値認識と成長意欲から生まれるものであり、相手がただ存在してくれていることへの感謝ゆえに決断し、永続的な意志と洗練された能力によって実行しようと努力する、相手の幸福を願い成長を支援する行為である。

どこまで愛せばゆるされるのか

p.374

私たちは、愛の実行力からみた人間としての成熟度に応じて、現在の自分に可能な範囲で精一杯の愛を実行すればよい。なぜなら、成熟度を大きく超える愛の実行を試みても、そこには必ず無理が生じて、自分自身を痛めつけたらり、相手をも巻きぞえにして傷つけてしまう結果になるからである。
ただし、私たちは、自分の成熟度を高めるための努力を、つねに怠ってはならない。なぜなら、私たちは、愛の実行のみによってゆるされるのではなく、より高度な愛を実行しようと挑戦することによって、ゆるされるからである。
したがって、私たちは、はるか彼方にそびえる「愛の山頂」にあこがれながらも、いま目の前で踏みおろすべき「次なる愛の一歩」を、しっかりと見きわめなければならない。そして、まだ山のふもとや中腹を歩んでいることを自覚しながらも、着実に山頂を目指して登ろうと努力する時、その勇気と成長によって、私たちはゆるされるのである。

Comments:1

胎内記憶研究ページ 2005-07-25 (月) 23:07

こんにちわ。愛の論理は、いろんな方に抵抗無くおすすめできる名著ですね。トラバ送信いたしました。

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