- 2006-03-14 (火)
- Web And Technology
4日間に渡って発信され続けた、数々の主張・発言の中から、個人的に印象に残ったもの (共感できたもの、感銘を受けたもの) をここに羅列してみます。あまたの発表者の中から、キラリ輝く存在を、短時間で知る (判別する) 事ができるのがこういったカンファレンスへの参加意義の1つだと思いました。
★★★
* why should people be spying on themselves?
we share our attention data - so that you can take more value / information from all the others.
* どうして自分の行動をアプリケーションにスパイさせるの?(他人に公開するの?)
そうする事により、その他大勢から、より多くの価値や情報を分け与えてもらえるから。
- Felix Miller (Last.fm)
Finding meaning in life comes from sharing meanings with others.
※web2.0が "集合知" 的な世界である事を指して - 人生の意義とは、体験を他人と共有する事で初めて見えてくるもの。
- Michael H. Goldhaber
what is web2.0 - a web of data sources, services for exploring and manipulating data, and ways that users can connect them together.
web2.0とは - 相互結合し合った情報源、それら情報を探したり操作したりする為のサービス、そしてユーザがそれらを自由に組み合わせられる環境 - である。
- Tom Coates (BBC)
★★☆
cross browser? Eeeeewwww!! (see http://quirksmode.org)
※AJAXのクロスブラウザ対応を指して
- Tom Snyder (iNetWord)
What's more valuable than money? What will Bill Gates still wish for? - that's time.
in our attention economy - what is important? > time and people.
お金より大切なもの。ビルゲイツもまだ欲しいと思うもの - それは時間。
これからの注目経済 (アテンションエコノミー) で大切なもの - それは時間と人々の繋がり。
- David L Sifry (Technorati)
What we really do at O'Reilly:
* Find interesting technologies and people innovating from the edge.
* Amplify their effectiveness by spreading the information needed for others to follow them.
我々オライリー社の本質的な活動:
* 時代の先端で、革新の可能性に繋がるような興味深い技術や人々を探し出すこと
* そんな彼らの情報を多くの人々に発信する事により、彼らの影響力を拡大させること
- Tim O'Reilly
mash-up's are just like the world of Linux - weaving together power of applications.
昨今の (webサービスの) マッシュアップはLinux世界に似ている - 個々のアプリの能力を紡ぎ合わせる、という点で。(例: コマンドのパイプ機能 "$ cat xx | more" )
- Ray Ozzie (Microsoft)
Things - will rust, melt, and rot. We know how to get out of it, but we don't have names for that, yet.
物質世界の "モノ" はいずれ失われます。(Webによって) 我々は (知を) 失わないで済む方法を知る事が出来ましたが、それを何と呼ぶかは未だ見出せていません。
- Bruce Sterling
★☆☆
Atom is the general-purpose collection idiom that XML has never before had.
Atom とはXMLにはかつて存在しなかった、多目的な用途に使える、慣習 (普遍知) の集合体である。
- Tim Bray (Atom提唱者)
patterns of web2.0 web sites - ugly pastel color sites (enough already!)
web2.0なウェブサイトに見られる共通項 - ブサイクでパステル調のデザイン (既にオナカイッパイです!)
- Joel Spolsky (Joel on Software著者)
pattern library, code library, API library - we are trying to make a tribe.
※自社の数々の無料公開ライブラリを指して - 我々はY!ライブラリを通して、部族 (種族) を形成しようとしているのです。
- Bill Scott (Yahoo!)
When to write - more important than how to write or what to write... Write when you're filled with wonder. and "Quite while your ahead".
※とある技術を発明した後、どのタイミングでそれを書籍としてまとめればいいのか、について -
まだその技術に対して "ワクワク感" を持っている間に書いてしまうべし。そして業界の先端をリードしているうちに辞めてしまうのが吉 /w
- Mark Pilgrim (Greasemonkey作者)
We are butterflies who think it self is still a catapillar.
※既存経済と注目経済 (web2.0) の狭間にいることを指して - 我々は、自分が未だに芋虫だと信じている蝶なのだと思います。
- Michael H. Goldhaber
anywhere, anytime, any place living style?
Continuess Partial Attention - is it good? bad? it's just natural. It's an adaptive behavior.
いつでもどこでも、どこに居ても人と繋がれる - 本当に必要?
そういった "常時注目分散" 的な生活スタイル - 良いか悪いか... では無くて、それはごく自然な人間の進化。我々はきちんと適合していけるのだと思っています。
- Linda Stone
we are the experimental wing of political wings.
※ネット上でのコミュニティ (slashdot, 2ch, mixi 等) をどうやって統制すればよいのか?を指して - ネットは今後の社会や政治の在り方の未来を担う、実験的な場でもあるのです。
- Clay Shirky (ITP@NYU)