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神との対話 - 結婚について

20050603_01.jpg今、通勤中に読んでいる「ニール・ドナルド・ウォルシュ著 - 神との対話3」より。前回に引き続き、感銘を受けた言葉を忘れたくないがゆえ、ここに該当箇所の引用文を残しておこうと思います。今回は結婚について。今の世の中の倫理観で言うところの「結婚」が、必ずしも二人の幸せに繋がりはしないのは何故なのか?について言及しています。今回引用する内容の前半〜中盤部分は、現状観察に基づいた「間違った部分の指摘」が続きますが、最後に「理想の夫婦関係」について力強く表現している、とある夫婦の「結婚の誓い」を引用しています。特にこの「誓い」がお気に入り。自分が学生の頃に読んでものすごい感銘を受けた「M Scott Peck, M.D.著 - The Road Less Traveled」の中で語られている理想の夫婦関係が、この誓いの文章にすべて集約されている気がしました。

事実

ニール・ドナルド・ウォルシュ著 - 神との対話3 p.347

ほとんどのひとは結婚で苦労しているし、その経験を好ましいとも思っていないよ。世界中の離婚統計がそれを物語っている。

わたしたちはなぜ結婚を望むのでしょう?

p.349

それは、愛に「永続性」あるいは永遠をもたらしてくれる方法として、唯一考えついたのが結婚だからだ。女性にはサポートや生存が保証される唯一の方法で、男性にはつねにセックスとつれあいを保証してくれる唯一の方法だからだよ。 だから、社会的なしきたりが創られた。取引が成立した。あなたがこれをくれれば、わたしはこれをあげる。まるでビジネスだね。契約を交わすには履行を強制する力が必要だから、神との「神聖な盟約」だということにした。破ったら、神に罰を受ける。その後、それではうまくいかなくなったので、人間が作った法で強制することにした。ところが、それさえもうまくいかなくなった。
- どうして、そんなことになるんでしょう?

そういう誓いはふつう、唯一重要な法に矛盾するからだ。自然の法則に反するのだよ。

p.350

あなたがたは愛である。愛は無制限で永遠で自由である。したがって、あなたがたもそうだ。それが、あなたがたの本来の性質だ。あなたがたはもともと、無制限で永遠で自由なのだ。 さて、あなたがたの本来の性質を踏みにじる、あるいは押さえつける人工的な、社会的、倫理的、宗教的、哲学的、経済的、政治的な機構はすべて、あなたがたの真の自己を侵害する。だから、あなたがたは強い不満をいだく。 たとえば、アメリカという国はどのように生まれたか。「自由を、しからずんば死を与えよ」ではなかったか?ところが、国民はその自由を放棄し、あなたがたは人生の自由を放棄した。どちらも同じ目的のため、安全保障のためだ。あなたがたは人生を --- 生命そのものを --- 恐れるあまり、自分の本来の性質を安全保障と引きかえに放棄したのだ。 結婚という制度は安全を保証しようとする試みだ。政府と同じだね。じつは、両方の内容は同じなんだよ。お互いの行動を律しようとする人工的な社会制度だ。
- やれやれ、そんなふうには考えたことがなかったな。結婚というのは、究極的な愛の宣言だと思ってましたよ。

たしかにそう想像したのだが、できあがったものはちがった。できあがったのは、究極的な不安の宣言だ。 結婚が無制限で永遠で自由な愛につながるなら、それは究極的な愛の宣言だ。だが、いまのあなたがたは、自分の愛を約束か保証のレベルにまで引き下げようとして結婚する。 結婚は「今の状態」が永遠であることを保証しようとする努力だ。保証がいらなければ、結婚も必要ない。その保証をあなたがたは何に使うか?第一に、安全を保証する手段として使う(自分自身のなかに安全を求めるかわりに)。第二に、その保証が永遠に続きそうもないと、相手を罰する手段として使う。いまでは、結婚の約束が破られると裁判が起こされるね。こうして、あなたがたは結婚がとても役に立つものであることを発見した。ただし、まったく間違った理由で。 結婚はまた、お互いへいだくような感情を決して他人にはもたないと保証しようとする試みでもある。少なくとも、同じ方法で表現しないと保証する試みだね。

人が創りあげた宗教と結婚について

p.353

あなたがたは自分の不安を正当化し、お互いへの狂気のような態度を合理化するために、神の言葉をねじ曲げてきた。あなたがたは、神の名においてお互いを制約し、傷つけ、殺しあう。それに必要なことを神に言わせようとする。 そう、あなたがたは何世紀もわたしの名を振りかざし、神の旗を掲げ、十字架を抱いて戦場に赴いてきた。すべて、わたしがある人々をほかより愛している、それを証明するために殺せと言うとあかしだてるためだった。だが、いいか。わたしの愛は無制限で無条件なのだ。 それがあなたがたにはわからない。この真実を認められない。この言葉を受け入れられない。そうなったら、すべてが包み込まれるから、(あなたがたが創りあげたような)結婚制度が破壊されるだけではなく、宗教も行政制度も、すべてが壊れてしまうからだ。 あなたがたは疎外をもとに文化を創り出した。だが、神の文化は包含をもとにしている。神の愛にはすべてが包みこまれる。神の王国にはすべてが招かれる。この真実を、あなたがたは冒涜と言う。 言わずにはいられないのだ。それが真実なら、人生で創りあげてきたものすべてが間違いになるからだ。
- 「正邪」がないのに、どうして何かが「間違い」だと言えるんですか?

間違いというのはただひとつ、目的にかなった機能をしないということだ。開閉しないドアは間違っているが、そのドアが「悪」だとは言わないだろう。ドアの取り付け方、動き方が間違っているというだけだ。目的にあっていない。あなたがたが人生で創りあげたもの、社会で創りあげたもので、人間としての目的にかなっていないものは間違っている。間違ったしくみだ。

地上で最善の「結婚の誓い」- 愛に制限はないこと

p.371

結婚する理由は、安定を求めるからではない。
また、心の安定が得られるのは、相手を自分のものとして所有したり、支配したり、また所有されたり、支配されたりするからではない。
人生で必要なものを相手に要求したり、期待したり、希望するからですらない。 心の安定が得られるのは、人生で必要なもののすべて --- すなわち愛と智恵と洞察と、力と知識と理解と、慈しみと共感と強さのすべてが自分自身のなかに存在することを知っているからだ。
それを相手から得るためにではなく、お互いに贈りたいから、それによって相手をもっと豊かにしたいから、わたしたちは結婚する。
自分のなかの最高にして最善のものを正直に表現することをお互いに制約したり、コントロールしたり、妨げたり、お互いを束縛するために結婚するのではない。義務を生み出すためではなく、機会を提供するために、成長する機会、お互いの魂を結びあわせることを通じて神との究極の一体化を実現する機会を与えあうために、わたしたちは結婚する。
わたしたちは対等なパートナーとして愛する人と人生を旅し、すべてのパートナーシップにつきものの権威と責任を平等に分かち合い、平等に負担を引き受け、平等に栄光に浴する。
わたしたちは、赤いバラを交換する。結婚という物質的なしくみのなかで、生身の人間としてどう暮らしていくかを知って同意するしるしに。
わたしたちは、白いバラを交換する。二人の上にいつまでも輝く神の愛の純粋さのしるしに。
わたしたちは指輪を交換する。はじまりも終わりもない、太陽と地球と宇宙のシンボルである丸い輪を、支配でなく合体、制約でなく協力、束縛でなく手を繋ぎあうシンボルとして。
この結婚の秘蹟を執り行えるのは当人たちだけであり、それを神聖なものとできるのも当人たちだけである。わたしたちはすでに心に刻まれた真実をここに表明し、集まった友人と精霊の前で証言する。
アーメン。

Comments:6

No Name 2005-06-04 (土) 11:48

とても心に響いたよ

bashi 2005-06-06 (月) 00:09

うす。コメントしてくれてありがとう。

abc 2006-11-23 (木) 07:38

「心の安定が得られるのは、人生で必要なもののすべて --- すなわち愛と智恵と洞察と、力と知識と理解と、慈しみと共感と強さのすべてが自分自身のなかに存在することを知っているからだ。」
というフレーズは真実だと思う。要するに人に喜びや愛を求めるという行為は、人に依存してしまい、人の行動によって心の安定が左右される。それではいつまでたっても心が自立できない、安定しない。恋人ができるまで自分は寂しいという状態だ。いや、恋人がいるとしても、その恋人の態度によって心の安定が左右される。
 そうか?今の結婚は他人に心の安定を任せてしまう行為なのか。そして、自分の心の安定を乱されたら、罰を与えることができる制度なんだな。

涼微 2007-01-15 (月) 23:10

はじめまして!こんにちは!
内容がとても興味深かったので、トラックバックさせていただきますm(__)m

yumi 2007-09-17 (月) 18:39

大好きな本です。
続編の「新しき啓示」「明日の神」も良かった!
そして、とうとう出た最新刊(しかも完結編)の「神へ帰る」を3日前によみ終えました。
「生きる事は(死ぬ事も)、本当に驚異!」と今もなお感動中です。
もう、新しく生まれ変わった気分。

昨日は、ニールがスタートさせた「ヒューマニティチーム」の「神対を語ろう会」(京都)に行って、20人もの人たちとお話してきました。楽しかったです。
うちのcafeでも毎月やってみようと思ってます。
どうぞ、続きも楽しんでお読みください〜。

kimuhiro 2007-10-13 (土) 21:47

はじめまして。kimuhiroっていいます。私も「神との対話」三部作などの「神とのシリーズ」が好きで読みました。

他にも「ヒマラヤ聖者の生活探求」「心身の神癒」「解脱の真理」なんかも感銘を受けました。

夢人新さんのブログで「ラムサ」などを紹介されていて流石ですね。リンクもすばらしいです。

私も「神との対話」などで感銘を受けたので、一人でも多くの方と共有したいと思い「神との対話」三部作のブログを書かせてもらってます。

もうすぐ一冊目が終了するぐらいのところなんですが、毎日2回少しずつ書き込んでるので、はじめて「神との対話」に触れるひとも、一度読まれた方の復習にも役立てると思っています。

よかったらアクセスしてみてください!

http://1rutile.blog106.fc2.com/

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