« シェリー酒入門 | スカウト - 20代、30代からを考える。大人の仕事計画»

舞城王太郎「阿修羅ガール」

posted @ August 21, 2005 03:09 PM

category: book

飲み仲間に「舞城王太郎(まいじょうおうたろう)」という名前の作家を教えてもらいました。名前の中に「ou」が3回も出てくるせいか、妙に頭にひっかかる名前だったので、本屋で目にとまった「阿修羅ガール」という作品を読んでみました。

主人公は女子高生の愛子。文体は一人称の口語体で、今どきの女子高生の言葉遣い(「つーか、やばいんだけど」とかそういう類のやつ)で語られます。この文体で少しつまづきそうになりました。頭悪そうで正直あまり好きではないキャラクターだし、しかもいきなり好きでもない同級生の男子と寝たことをひたすら後悔するシーンから始まるし。が、少し我慢して読み続けていると、馬鹿っぽいけど、実は意外と思慮深い面があったりして、主人公に対する抵抗感がなくなってきました。そして、中盤になって、いきなり村上春樹的な「もう一つ」の世界、そして村上龍的な暴力の世界が展開されます。おぉ。ぐいぐいひきこまれてしまいました。

同じような文体の小説として、橋本治の「桃尻娘」というのがあります。あります、と書きましたが、実は読んだことがありません。この前、図書館で見かけてちょっと開いてみたんですが、やっぱり文体がなじめなくて借りるのをやめたのでした。でも今度挑戦してみよっかな。(時代が違うからやっぱりなじめないかもしれないけど。)

阿修羅ガール
阿修羅ガール
posted with amazlet at 05.08.21
舞城 王太郎
新潮社 (2005/04)
売り上げランキング: 3,443

 

Trackbacks

このエントリーのトラックバックURL:
http://iandeth.dyndns.org/~jimbo/cgi-bin/mt-tb.cgi/110

阿修羅ガール from SMILE!!
- August 25, 2005 10:56 AM

またしても早朝5時に目が覚める。 この間も含めて、ぴったりきっかり5時ちょうどに目が覚めるなんて、 なにかあるんだろうか。こえー。 という... [続きを読む]

阿修羅ガール  舞城王太郎 from a fruit knife and a boy
- January 28, 2006 05:15 PM

 この小説なんか変。なんで父親がグッチ裕三なの?そしてなんでグッチ裕三の娘なのにカツラアイコなの?グッチアイコじゃねーの?って言っておくけどこれはただの冗談ね。... [続きを読む]

Comments

コメントしてください




保存しますか?