シェリー酒入門
posted @ August 21, 2005 01:34 AM
category: food and drink
前回のエントリーの続き。モルトウイスキーの歴史の話が終わったところで、ちょうどグラスも空いたので、次はモルトウイスキーが生まれるきっかけの一つである、シェリー酒を試してみることに。とはいっても一度も飲んだこともなく、どんな味がするのかすらよくわからないので、オススメをお願いすると、「マンサニージャ」というドライなタイプのシェリーを選んでくれました。
もともと「シェリー酒」についての知識といえば、スペイン・アンダルシア地方の「ヘレス」という町とその周辺でのみ作ることが認められているお酒で(「ヘレス」の英語訛りが「シェリー」)、確かワインをベースにして造るんじゃなかったっけ?という程度しか知らなくて、なんとなく「甘い」というイメージが頭にあったのですが、「マンサニージャ」は予想外に辛口ですっきりした感じでした。
で、話を聞いたんですが、シェリー酒にもいろいろなタイプがあるんですね。最もポピュラーなのが、「パロミノ」種という品種のブドウから作られる辛口の「フィノ」でこれは食前酒、食中酒として飲まれるとのこと。「マンサニージャ」もフィノタイプのシェリーですが、「サンルーカル・デ・バラメダ」という町でのみ造られているんだそうです。「スペイン料理などの塩分がきつめの料理にぴったりですよ」と「チェリー・ドライトマトのオイル漬け」をサービスしてもらったのですが、確かに合う。めちゃくちゃうまいです。
それから、甘口のシェリーもやっぱりあって、一つは「ペドロ・ヒメネス」種から造る「ペドロ・ヒメネス」。もう一つは「モスカテル」種から造る「モスカテル」。どちらも試させてもらったのですが、「ペドロ・ヒメネス」は香りも味もまさにレーズンのよう。すんごく甘い。お酒じゃないみたいです。「モスカテル」は「ペドロ・ヒメネス」に比べると甘さは押さえ気味だったけど、いずれにせよ、どちらもデザートワインですな。もうちっと大人になったら、食後はデザートじゃなくて食後酒、なんてのがカッコいいかもね。
純粋に酒を飲みたいときにはあまり向いていないかもしれないけど、食事と一緒に飲むにはシェリー酒っていいかも。スペインのバルで、タパスをつまみながらドライシェリーを、なんて最高だろうなー。うーん、スペインに行きたくなってきたぞ。もうすぐ、イベリコ豚のハモン(生ハム)が手に入るということなので、次は是非試してみよう。
というわけで、ウイスキーの歴史を学んだり、シェリー酒を試したりと、なかなか濃い夜になったのでした。翌日は二日酔いでちょっとぶっ倒れてましたが・・・
[参考サイト]
» http://www.liberty-feel.co.jp/baru/sherry.htm
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