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ウイスキーの起源のお話

posted @ August 20, 2005 05:30 PM

category: food and drink

仕事終わりの終電帰りで自由が丘の Speyside Way へ。エール→アイラモルトというお決まりのコースで呑みながら、店長さん、隣の席のお客さんと、いつしかウイスキーの起源の話に。

ウイスキーは穀物を発酵させたのち、蒸留して作るわけですが、その「蒸留」という技術は「錬金術」からきているんだそうです。黄金に輝く麦畑を見た錬金術師が、それから金を作り出そうとしたのがきっかけだったとかそうじゃないとか。ちなみに、錬金術師たちは、自分たちが生み出した蒸留酒をラテン語で「生命の水」という意味の「Aqua-Vitae(アクア・ヴィテ)」と呼んだのですが、アイルランドではゲール語訳で「ウシュク・ベーハ」と呼ばれ、これが「ウイスキー」の語源になっています。「オー・ド・ヴィー(ブランデーのフランス語)」や「ウオッカ」も同じように「アクア・ヴィテ」から由来しているんだそうです。

こうして生まれたウイスキーですが、18世紀にもう一つの転機が訪れます。当時、政府が酒に税金をかけようとしたのですが、住民たちはそれに反対し、課税から逃れるために山奥の蒸留所でウイスキーを密造してシェリー酒の空樽に隠しました。しばらくして樽をあけてみると・・・あら不思議!無色透明で刺激の強かったウイスキーが、琥珀色で芳香のある酒に変わっているではありませんか!こうして現在の「モルトウイスキー」が誕生したわけです。

つまり、今、こうしておいしいモルトウイスキーが飲めるのも、「錬金術師」と「密造者」のおかげというわけですね。なんともロマンのある話じゃありません?

[参考サイト]

» http://www.hanae.ne.jp/sake/unchiku/whisky.htm
» http://www.suntory.co.jp/whisky/museum/atoz/atoz/a.html

 

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