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重松清「疾走」

posted @ December 21, 2005 11:37 PM

category: book

「何か面白い本ないかなぁ」と本屋を回っていて、表紙の迫力と帯の文句につられて手にした本です。上下巻に分かれていますが、一気に読み上げました。決して「面白かった」というような無邪気な感想は出てきません。こんなに心が苦しくなった小説は初めてかもしれない。とにかくつらい。痛い。残酷です。電車の中で読みながら、何度も呻き声をあげそうになったし、涙が流れそうになった。落ち込んでいるときや、元気になりたいときに読む本では決してないですが、読めばきっと何かを得られるはず。と同時に何かを失うかもしれないですが・・・(読後のこの喪失感は一体なんなんだろう。)

重松清という作家はこの作品で初めて知ったのですが、テンポといい、表現力といい、とても巧いなぁと思いました。さすが直木賞作家。他の作品も読んでみよう。

ちなみに、この小説は映画化されてます。(都内では12月17日より先行公開中、全国ロードショーは1月だそうです。)映像でどんなふうに表現されているかすごく興味がある。今度観にいこうっと。

» 映画「疾走」 オフィシャルサイト

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疾走 from hachilog2.0
- March 14, 2006 06:52 PM

『疾走 上・下』 重松清 角川書店 話の展開は上手く、一気に読ませるスピード感のある作品だと思います。特に上巻の途中からスピード感が加速し始め、最後まで、... [続きを読む]

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